特殊イメージセンサ技術について
従来のイメージセンサとは異なる利用シーンが増えています。たとえばEVの自動走行機能における障害物検知、あるいは細胞検査における分光検査などがあげられます。当社では、マイクロスケールの光学素子をイメージセンサの画素に接続し、高付加価値のイメージセンサを実現する製造技術を保有しています。たとえば、マイクロ光学素子アレイの光学性能を把握したうえ、その性能をできる限り維持可能な接続条件を検討し、試作を重ね、自社で量産製造プロセスまで確立して市場に提供することが可能です。
偏光イメージセンサ用マイクロ偏光素子の電子顕微鏡写真
偏光高速度イメージセンサの写真
事例として偏光高速度イメージセンサが挙げられます。マイクロスケールで製作された方位の異なる直線偏光素子の各素子と、並列読み出し回路が付与された高速度CMOSイメージセンサを接続することで、偏光現象を高速度かつ二次元でとらえる特殊イメージセンサを実現しました。この開発により、切削加工時の応力分布解析による切削条件最適化、空間を伝わる音の可視化による超音波ソナーの音響効果向上など、従来のCMOSイメージセンサでは困難であった現象の可視化および制御に応用されています。
このように私たちはイメージセンサの光学性能を高めることに日々関心をもち、技術研究を進めています。