特徴

マイクロ秒の高速現象を捉える超高速干渉計

従来干渉計は静的な対象物が主な対象でしたが、非破壊・非接触計測や高速かつ瞬間現象の可視化ニーズの増加を踏まえ、世界唯一の偏光高速度カメラCRYSTAを軸に独自の干渉光学系による高速干渉計「DELTAPH(デルタフ)」を開発。干渉計測の対象を高速な動的現象に拡張します。

一般的な干渉計はリファレンスミラーを機械的に駆動するため高速化に限界があり、また瞬間現象をワンショットで計測することができません。しかし、DELTAPH干渉計は弊社独自の偏光計測技術を応用することで、機械駆動なしにワンショット計測が可能になりました。

高速かつワンショット計測が必要なアプリケーションの一つに音場イメージングがあります。音は空気中を秒速340メートルで進むためワンショット計測が必須です。DELTAPH干渉計はシャッター速度1マイクロ秒以下で計測でき、また1秒あたり7000枚以上の位相画像を計測できるため、音が空気中を伝播する様子をブレなく可視化できます。また、測定されるデータは定量的な位相情報であり音場計測の場合は空気密度に関係しているため、従来の音場可視化手法では不可能だった定量的な評価を実現できると言われています。
また干渉計の参照面の代わりに鏡面サンプルを置けば、表面のわずかな形状変化(振動)の測定も可能です。

音場イメージング例 40kHzの音波伝搬

撮影速度:10万 FPS
音圧:>110dB

音場イメージング例 カスタネットを利用した音の伝搬可視化

撮影速度:10万 FPS

インパクトの瞬間は強く周波数の高い(縞間隔の狭い)分布が見えます。

数ミリ秒後以降は徐々に周波数が低くなり(縞間隔が広い)減衰します。

従来干渉計との違い

干渉計で物体面の形状(=位相)を測定するためには、参照面を移動させながら測定するため、従来干渉計では高速測定に不向きでした。当社は従来の干渉計に「偏光」の要素をプラスし、ワンショット計測(高速撮影)が可能な新しい干渉計を開発しました。

従来干渉計は参照面の機械駆動が必要

DELTAPHは偏光カメラによってワンショットで位相計測を実現

ラインアップ

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