特徴
世界最高クラスの高速・高感度性能を誇る赤外線ハイスピードカメラをもとにした“研究開発向け”の赤外計測システムです。高速温度測定、CO2ガスの可視化、溶接の温度解析など、新しいアプリケーションをご提案致します。
レーザ溶接の可視化および計測
CO2ガスの可視化
一瞬の温度変化の可視化
冷却式の赤外線ハイスピードカメラでは、イメージセンサーを‐190℃に冷却することで、熱ノイズが極限まで低減され、これまで実現が困難であった高精度、高速な熱イメージング計測が可能になります。
これにより高速な現象、例えば引張試験で破断する瞬間の温度上昇やレーザー加工中の被加工物の温度上昇、高速移動体の温度測定などを正確に行うことが可能になります。また、極わずかな温度変化を高精度に検出することにより、例えば半導体チップの動作中の温度上昇や昇温中の液体の温度ムラなどの評価も可能になります。
CO2ガスの可視化
CO2に代表される目に見えないガス(例/ CO,メタン、エタン、エタノール、トルエン等)を可視化する事で、配管からの漏れや、呼気の流れ、また安価なCO2ガスをトレーサとして気流の可視化などの応用が可能です。
特にCO2を可視化する際の懸念事項は、「水蒸気を検知しているのではないか?」ということです。
CO2カメラは特定の波長で赤外線吸収をスペクトル的にフィルタリングすることによってガスを可視化します。
波長4.3ミクロン帯においては、水蒸気よりもCO2の方がはるかに吸収量が大きい為、この懸念をクリアする事ができます。